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新海誠さんの過去作品に囚われた厄介が天気の子を観に行った感想

天気の子を観てきました。

良い映画だったので感想をつらつら書きたくなりました。まだ前の記事も書き終えてないし語彙力もカスなのに書くのかと怒られそうですが責めないでください…自己満足なんです……

 

以下他作品と比べまくってる上にネタバレ有り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論としては新海誠監督の作品としての満足度は低いけど映画としての満足度は高いです。

だから僕はどっちかって言うと今作は否定派で、TwitterのTLで賛成派ばかりなことにかなり違和感があります。と言うか、ふせったーやらブログやらで感想書いてる人も「これは賛否分かれると思います。」って言ってるのになんで否定側全然現れないんだよ。僕は否定して周りの人の機嫌を損なうのな嫌だったり逆張りオタクなんて言われたりするのが怖かったりするのでブログに認めます。

 

 

悪かった点

・悪役の出番が多い

風俗のキャッチとお巡りさんですね。今回の話でお巡りさんを一概に悪役と言えないことは勿論分かっていますが、帆高君たちからすれば悪役かなと思います。リーゼント野郎にどうしても好感が持てなかったので僕からしても悪役です。

新海誠さんの映画の敵は「主人公たちの手には負えない現象」(言の葉の庭を除く)だと思っていて、個人的にはそれが大好きだったりします。今作の敵はまさしく「天気」でした。そんで、恋愛のお話なので別に敵に勝つ負けるはどうでも良いんです。君の名は以外は基本的に負けてるしね。

ただ、今作はそれ以外の敵の出番が多くて「そこまで主人公たちを追い詰める必要あるんか?」って思ってしまいました。だって桜花抄で明里ちゃんが駅員さんから早く帰れって言われても帰らずに揉めてるなんて話があったら嫌でしょ。キャッチやお巡りさんに向けたヘイトのはけ口も無かったしもうちょい出番減らしても良かったんじゃないんかなーって思いました。

 

・帆高くんが愛に突っ走りすぎ

帆高くんが間違いなくやべえやつでした。セカイ系だからって一般常識捨てすぎでしょ。友人も「すぐに銃を撃っちゃう主人公、サイコパスでしょ。アレ別れ話とかされたら暴れだしそう」的なこと言ってました。ワイトもそう思います。

全体的にもうちょっと大人な子供でいて欲しかったです。

雲の向こう〜で銃を持つ拓也は最高にカッコ良かったぞ

 

・ラストの再会のシーンの感動が薄い

新海誠さんの作品での再会のシーンは会えても覚えてなかったり結局会えなかったりして視聴者側からするともどかしくて切なくなるのが好きだったので「んじゃ、今から会ってきます」って感じで行って普通に再会しててちょっと落胆しました。

 

・ツッコミどころが多い

なんで陽菜ちゃんが人柱なん?

東京ばかりに雨が降り続けるのはなぜ?

帆高くんの家出理由は?

雨が魚になったり塊になって突然落ちたのは何?

など、ざっと挙げるだけでもそこそこ出てきます。

映画の尺に全ての解説を入れるのが不可能であることくらいは流石に分かるので、せめて雲のむこう〜における佐由理が人柱になったのはエクスン・ツキノエの孫であるということが関係しているかもしれないくらいの仄めかしは欲しかったです。

 

 

 

良かった点

・キャラが濃い

いや〜〜〜〜〜〜新海誠さんの出す女の子への性癖、毎回オタクにぶっ刺さりすぎでしょ(ブーメラン)

陽菜ちゃんや夏美さんがバチクソ可愛くて「こんな女の子と青春を過ごしたかった」って女の子を毎回出してくれるので、そんな子との恋愛を描く新海誠さんのストーリーには圧倒的な信頼を置いてます。

帆高くんもやべー奴とは言いましたが、「世界を捨ててでも陽菜を救いたい」という誰しもが憧れる姿勢を貫き通してたのはやっぱりカッコよかったです。

それと今作はもう一人、圧倒的にキャラが濃くて多くの人の印象に残ったのが凪くんだと思います。ファンタジーな世界だからこそ許される小学生ながらの高スペックなシスコンで見てて飽きることが無かったです。僕が見てきた中で最高のショタでした…

 

・東京を救わなかった

陽菜ちゃんは救われたので帆高くんからしたら完璧なハッピーエンドかもしれないですが、側からみると異常気象が止まらずに首都が水没したんで全くハッピーエンドじゃないんですよね。そういったちょっとだけもやっとする感覚を残したまま終えたのは色々と考えて余韻に浸れるので凄く好きです。

 

・大人の立場と子供の立場の違い

お巡りさんが仕事として帆高くんたちを意地でも捕まえようとするのも、須賀さんがこれからの自分や子供のために廃ビルで帆高くんを止めるのも"大人の対応"であり、それらを持たない子供が全力で突っ走る姿は見てて爽快でした。

陽菜が凪くんとの二人暮らしを諦めて家を出る準備をして、帆高くんにも実家に帰るように言った時に帆高くんが「3人で逃げよう!」的なことを言ったときはキタキタキタキタ〜〜〜〜〜〜〜!!ってなってました。

 

 

 

最初にも述べた通り、映画としての満足度は高いし曲にあまり集中できてなかったのでまた観に行くかもしれないです。

新海誠さんの描く誰しもが憧れた2人の青春を、天門さんの音楽と一緒に進んで、切ない終わりを迎えるような話がまた見れたら良いなと思っています。

 

 

2021/01/03、テレビで放送されてたのを見ました。グランドエスケープのところまでは「やっぱ気持ち悪いな」って感じでした。昔の方が語彙力あった気がします。